日の出。
2004年9月18日午前2時半、目覚ましの音で目が覚めた。
以前から考えていた日の出撮影に行くため早起きしたのだ。
顔を洗ったり準備をして3時には出発することができたが
この時間はさすがに車がほとんど走っていないので
目的地の相馬にはコンビニに寄っても4時半前には着いた。
まだ水平線は暗いままだった。
コンパス片手に日の出の位置を確認しながら
ちょうど良い場所を探して少し走った後
とある浜辺に決め準備を始めた。
と言っても三脚とカメラを用意するだけだが。
日の出時刻まで少し時間があったので
車の中で休んでようかと思っていたが
気が付けば思いのほか早く水平線が明るくなってきたので
休憩もそこそこに浜辺に立った。
明るくなり始めると太陽の動きは以外にも速く
カメラの角度や設定をいろいろと変えながらひたすら撮っていた。
そしてやがて太陽はすっかり周りの景色を明るく照らし
自身も赤から白にその色を変えていた。
そしてそのころには多くのサーファー達が海へと入っていった。
夢中で撮ったけれど初めてで出来上がりには不安があるが
それは帰ってからのお楽しみということにして
とりあえず場所を変え買っておいたパンを食べて休むことにした。
少し仮眠をしたが約2時間ほどで目が覚めた。
後は特別用もないしお店もまだ開いてない時間なので
のんびりと我が家へ帰ることにした。
帰りもスムーズに走れて10時には家に着いた。
そしてすぐにパソコンで撮った写真を確認したら
いくつか気に入った写真が撮れていたのでそのまま印刷して
写真が好きだった父の仏壇に供えてあげようと思い実家に持って行った。
供える前に母に見せたら「芸術写真じゃ無いんだね。いまいち・・。」
みたいなことを言われショックを受け一気に沈んだ。
せっかく朝早く出掛けて撮ってきて自分では気に入っていたのに
浮かれていた気分はすっかり深海の奥深くに沈んだ。
昔からそうだがいつでも母の言葉は自分を傷つける。
褒められたことなんか一度も無いよね。
それでも父の仏壇には写真を供えたけれど悲しかったので
すぐに家に帰ってきて泣きながらあんこ餅を食べた。(なんだそれ)
コメント